レソトの国旗
国名の正式名称
レソト王国
レソトを表す漢字一文字
誕生年
1966
国旗の色の意味
国旗の特徴
レソトの地図
国旗の色(色番号)
Contents
レソト国旗の意味や由来
レソト国旗の意味や由来、フリーイラスト、画像をまとめました。
レソト国旗の由来
現在の国旗は3代目に当たり、独立40周年を記念して2006年に制定されました。青は「天空の王国」たるレソトが戴く広大な空と豊かな雨、白は平和、緑は肥沃な国土と国家の繁栄、黒はレソトがアフリカの黒人国家の一員であることを表します。また同時に、白・青・緑はレソトが独立以来一貫して国旗に用い続けた民族色でもあります。中央に置かれているのはモコロトロ(英語でBasotho hat)と呼ばれるソト人の伝統的な装束帽で、麦わら編みの円錐形を特徴とし、国内では国王と民族の権威を象徴する存在として広く普及しています。
誕生した背景
19世紀初頭に初代国王モショエショエ1世のもとで王権を樹立。その後はイギリスの進出により南アフリカにおける支配地を脅かされたボーア人(オランダ系白人)が、新たな居住地を求めてソト族の土地を圧迫し始めたため、ソト族はイギリスに保護を要請。これに基づき、イギリスは「バストランド」の名で1868年にこの地を保護国化しました。しかしイギリスは1871年にはバストランドの植民地化を宣言して保護の名目を撤回、また周辺でもボーア人の権力が打ち破られ、外圧が緩まったこともあり、第二次大戦後からは徐々に独立に向けた動きも見え始めました。その中核となったのが、レアブア・ジョナサン率いるバストランド国民党(独立後はバソト国民党)で、1959年に領域の自治が認められてから一貫して支持を集め、1966年にレソト王国として独立してからも、ジョナサンは首相として、事実上の一党制のもとで国を支配しました。その後、前述の南ア主導のクーデターでジョナサン政権は崩壊し、軍と政党、更には王室まで巻き込んだ政争が続きましたが、1990年代半ばにようやく安定し、議会制民主主義に基づく立憲君主国として、現在まで独立国としての地位を維持しています。
国の特色・人種構成
特色:
レソトはアフリカ南部に位置する山岳の王国であり、周囲全方面を南アフリカ共和国に囲まれた内陸国です。国土の全てがドラケンスバーグ山脈の中にあり、標高1400m以上の高山地帯を領土とすることから、「天空の王国」や「アフリカのスイス」の異名を持ち、国土の中には一旦南アフリカ領内に出ないとたどり着けない地域もあるなど、土地の起伏の激しさは世界屈指です。
人種構成:バントゥー系黒人のソト族が総人口の99%以上をしめます。他にヨーロッパ系白人や他のバントゥー系黒人の諸民族も存在しますがきわめて少数です。