モロッコについて

国旗の由来

モロッコは、紀元前から8世紀にいたるまでは、ローマ帝国の支配下にありましたが、8世紀からイスラム帝国のウマイヤ朝がモロッコを侵略併合し、モロッコのイスラム化は始まりました。アラブ人はモロッコを起点にイスラム化を進めるためにイベリア半島に侵攻し、西ゴート王国を滅ぼすなどしたためヨーロッパ大陸侵攻の重要拠点としてされていました。そのためこの国にはイスラム教が根強い文化が国民に浸透しています。 その後モロッコは独立を果たし、アルジェリアを攻略してきたオスマン帝国を撃退し、1578年にキリスト教徒主体のポルトガルとの戦争も勝利を収め無事に独立を守り抜きました。1660年に現在まで続く、アラウィー朝が誕生します。このアラウィー朝は融和政策を実行し、1757年に即位したムハンマド3世はヨーロッパ諸国との友好政策を採り、デンマークを皮切りに各国と通商協定を結び、1777年には世界で初めてアメリカ合衆国を承認しました。 この時の旗は真紅1色のみの実にシンプルな旗でした。この旗は1912年まで使用され現在のデザインの旗は1915年に正式に制定され使用されました。しかし、その後はモロッコにも主権にも危機が訪れたのです。1830年にフランスがアルジェリア侵攻を開始したため、アルジェリアの民族運動に義勇軍を派遣しましたが、敗北しフランスの植民地となり、この時にそれまで築いた鎖国政策は崩れたのです。 その時の旗は、カントンにフランス国旗を配したモロッコ国旗でした。1859年にはスペインにテトゥワンを攻略され一部地域がスペイン領となり、モロッコは一時期地域ごとに異なる国が支配している状況にありました。1956年にフランスから独立し、テトゥワン地域もモロッコに返却されることになり、晴れてモロッコは再独立を果たし、国旗も現在のデザインに変更されました。

国旗の特徴

モロッコの国旗は中央に緑の五芒星「スレイマン(ソロモン)の印章」が表されている真紅の旗が特徴です。この赤旗は17世紀の王朝時点で使用されていましたが、1912年に他国との差別化するために五芒星を付け加えました。 モロッコ憲法の第7条で「王国のしるしは、中央に5つの稜を持つ緑の星を伴った赤い旗である」と定められています。なお、商船旗は国旗の左上に王冠を配しており、軍艦旗は、旗の四隅に王冠が描かれています。 モロッコの国旗は国章にも使用されており、国旗のデザインの盾を2頭のライオンが支えておりこのライオンは国王の権威を表しています。また国旗のデザインの上には領土を表すアトラス山脈から昇る太陽が描かれています。 盾の上には、黄色い五芒星を就けた王冠が配置されており、盾の下にはリボンが描かれ、アラビア語で「神を助ければ、神も汝を助ける」という意味の標語が書かれています。この国章は王室専用旗にも用いられています。

国旗の色の意味

モロッコの国旗はシンプルなデザインで、真紅の赤旗の中央に緑の五芒星が描かれているデザインです。この色のそれぞれの意味は、深紅の色で預言者ムハンマドを象徴しており、緑の五芒星「スレイマン(ソロモン)の印章」が表されています。 緑はイスラム教の伝統的な色であり、五芒星は神話においてヤハウェの命を受けて大天使ミカエルがソロモン王に託した指輪の象徴であり、幸福のシンボルとして様々な国や地域で使用されています。